妖精の住む森
ここは妖精たちの住む不思議な森。
純真な心の持ち主にしか森に入る入り口は見つけられません。
“ ポロ ロロ ロン ”
木の実のベルはお客さんが来た合図。
といっても、
人間のお客さんはルイおじさんひとりと
決まっているのですが。
「今日はどうなさったの?」
「妖精さん、この間はお薬をどうもありがとうね。
おかげで娘のでステッラはすっかり良くなったよ。
ところで今日はお願いごとをしにきたんだ。
ステッラのことなんだが…。」
ルイおじさんは、ひそひそ声で
妖精に願いを打ち明けました。
「それならおやすいご用ですわ。
明日、またいらっしゃってね。」
ロマンチックなことが大好きな妖精は
こんこんと光が湧き出る泉に向かい、
人間が落とした秘密のラブレターを泉に投げ入れました。
星降る夜、泉から何かが出て来ました。
妖精はそれをうっとりと眺め、秘密の呪文を唱えます。
「ステッラ、ガブリエッラ、アメジスタ。
ステッラ、ガブリエッラ、アメジスタ。」
すると空には
ひとすじの流れ星がキラリと輝きました。
“ ポロ ロロ ロン ”
あくる日の夜、ベルを鳴らしたのは
ルイおじさんではなく、娘のステッラでした。
病弱な彼女が妖精の森まで歩いてきたのははじめてのことです。
「妖精さん、なんてお礼を言ったらいいのかわからないわ!」
ステッラは幸福な笑みを浮かべて言いました。
「昨日、とっても不思議な夢を見たの。
夢の中でずっと会いたかったママに会えたのよ。
2人でそれはそれは素晴らしい時間を過ごしたわ。
私の願いごと、叶えてくれてどうもありがとう!」
妖精はステッラの頰にキスして、
幸福な気持ちをいつでも感じられるようにと
星のお守りをプレゼントしました。
妖精の住む森
ここは妖精たちの住む不思議な森。
純真な心の持ち主にしか
森に入る入り口は見つけられません。
“ ポロ ロロ ロン ”
木の実のベルはお客さんが来た合図。
といっても、
人間のお客さんはルイおじさんひとりと
決まっているのですが。
「今日はどうなさったの?」
「妖精さん、この間はお薬をどうもありがとうね。
おかげで娘のでステッラはすっかり良くなったよ。
ところで今日はお願いごとをしにきたんだ。
ステッラのことなんだが…。」
ルイおじさんは、ひそひそ声で
妖精に願いを打ち明けました。
「それならおやすいご用ですわ。
明日、またいらっしゃってね。」
ロマンチックなことが大好きな妖精は
こんこんと光が湧き出る泉に向かい、
人間が落とした秘密のラブレターを
泉に投げ入れました。
星降る夜、泉から何かが出て来ました。
妖精はそれをうっとりと眺め、秘密の呪文を唱えます。
「ステッラ、ガブリエッラ、アメジスタ。
ステッラ、ガブリエッラ、アメジスタ。」
すると空には
ひとすじの流れ星がキラリと輝きました。
“ ポロ ロロ ロン ”
あくる日の夜、ベルを鳴らしたのは
ルイおじさんではなく、娘のステッラでした。
病弱な彼女が妖精の森まで歩いてきたのは
はじめてのことです。
「妖精さん、なんてお礼を言ったらいいのか
わからないわ!」
ステッラは幸福な笑みを浮かべて言いました。
「昨日、とっても不思議な夢を見たの。
夢の中でずっと会いたかったママに会えたのよ。
2人でそれはそれは素晴らしい時間を過ごしたわ。
私の願いごと、叶えてくれてどうもありがとう!」
妖精はステッラの頰にキスして、
幸福な気持ちをいつでも感じられるようにと
星のお守りをプレゼントしました。